ねこライオン自転車自由帳

ねこライオンのじゆうちょうです。運動経験ガチのゼロではじめた自転車のことを自由に書く予定。

ツールドおきなわ 100km U39 ③ レース本番 慶佐次~羽地ダム~ゴール

いよいよ過酷な側面を見せてきた足攣りクソレース、もといツールドおきなわ
前回の続きです。

学校坂を下りきったあとは、足攣りを警戒し早めにマグオン×2を飲みます。
このあと慶佐次の補給所があることがわかっていたので、先程もらった水もガバガバと飲み、カラに。
その後、計画通りに補給所で水のボトルを捨て、スポドリ(めっちょ薄い)をもらいます。

走る前は暑さと距離にビビり、950mlボトル2本(1本はスポドリ、1本は水)に加え、背中にもう1本ボトル差して走ったろか、と思ったぐらいでしたが、1箇所しかないと思いこん
でいた補給所が実は2箇所あったこともあり、水分に関しては余り気味で走ることができました。

慶佐次あたりでも小集団に乗って走っていましたが、登り返しの急勾配でダンシングした時に、右のふくらはぎが攣ってしまいました。
ここまで太腿は何回かピキピキ来ていましたが、ふくらはぎは無事だったので油断してた、、
なんとか落車は逃れましたが、クリートを外して一瞬停止。幸い、止まった地点が坂の頂上付近だったため、ダウンヒルで前に追いつこうと試みますが、このあたりの坂は全て初見。あまり飛ばせず、小集団からは置いていかれてしまいました。

仕方ないのでマイペースでアップダウンをこなしながら虎の子のVESPA HYPERを投入。強烈な甘さ(と値段の高さ)に、元気になったような気になります。

「慶佐次2回、有銘2回…」など、登りはすべてメモし、ステムに張り付けて走ってましたが、ここまで来ると、もはや今登っているのがなんという名前の登りなのかもわからない。
わかるのは、ひたすら登り下りが続いていることだけ。

ちょこっとある平地区間では、前走者を追い抜きざまに一緒に行こうと声をかけますが、このあたりを単独で走っている人はもうヘロヘロの様子で、先に行ってくれと断られます。

誰か足の合う人いないかな〜と思っていると、、、いましたいました、平坦速い系の外人さんその2!心強い味方を得てズンズン進み、他のカテゴリーの選手を何人か九州。

しかしこの人達、まったくローテ交代してくれません。ローテ飛ばす人、前に出た瞬間に横にズレながらクイクイする人、まったく引かずに登りでかっとぶ地元の高校生、、、思わず苦笑しながら(声には出してない、たぶん)外人さんと引き続けます。

そうして永遠に続くかと思ったアップダウン、ちょこっとの平坦区間も終わり、ついに最後の登り、羽地ダムへ。

隣で登っている地元チームの方に「これ最後のダムですよね?」などと確認し、「これ登り切って、曲がったらそうだよ」との返事をもらい安堵する。
もはや登りでも3倍ちょいしか出ず、回しながらのんびりと進むしかなく、
「完走できるかなー」などと心配していると、地元チームの方はちょっと驚いたふうに「全然大丈夫だよ」と返事してくれいます。

はて?そういやタイム全然見てなかったけど、そうなのか?完走ギリペースじゃないの?
サイコンを確認すると、確かに3時間ちょっと。
ここから川上関門まで1時間かかることはないので、完走は見えてきたようです。

しかし、引き足を使うと両足ともに攣る兆候が出ており、ダウンヒルでのエアロポジションがたたったのか腰も限界。上半身や臀筋もうまく使えない。
また、知らず知らずに踏んでたのか、80km地点ぐらいから左足母指球が痛くなってきて痺れています。

あと使えるのは、、ということで、足の痺れを無視して前腿でガンガン踏みながら、ここぞという時はハンドル引いて反発で登ります。でもやっぱり3倍しか出ない。。。

羽地ダムの一段目を登り切って右折、2段目を登っていると後ろからガシャンという音。
振り向かなくてもわかります、後ろの人が足攣ってビンディング外せずそのまま倒れたのです。
これがおきなわか、いいね地獄だよ、なんて思いつつ、ついに羽地ダムのピークを越えます。

そのまま下っていると、周囲に有名チームのジャージがいっぱいいることに気付く。
有名チーム員ってことはそこそこの脚力があるんでしょうから(単純)、
ていうことは、おいらのタイムも、そこまで遅くないのかなと。

羽地ダムの下りは今までに比べると多少テクニカルだったので、ゆっくりダウンヒルし、下りきった所にある川上関門をクリア。

ゆっくり下ったせいで周囲にいた有名チームのジャージのみんなさんは前に消えてしまい、ここからは単独走に。
同カテゴリーの選手も見当たらないので、道端で応援してくれる人達に頭を下げながら、150Wから200Wぐらいの搾りかすで名護の街を走ります。

対向車線は、このレースのせいで大渋滞。
おいらたちのために申し訳ねえなあ、こういうリスク背負って開催してくれるのめっちょありがてえなあ、
などと思いながら、ついに最終ストレートへ。そして、そしてゴール。

結果は130位ぐらいで、真ん中からちょい上でした。
ガチで「足切りされずに完走」が目標だったので、望外の結果。

3:30 NP234W 平均心拍163bpm 平均ケイデンス89rpm

ゴール後、芝生に座りこんだらその瞬間に両足内転筋が攣がり、そこが収まった瞬間に別の個所、と
その後10分ぐらいの間にわたり、内腿のどっかしらが間断なく攣り続け、悶絶。

腰も脂肪し、3日経った今も痛みます。

でもレース中は足攣ったのもふくらはぎ1回だけだったし。腰も持った。なにより落車せず、五体満足で帰ってこれた。

最高だ。おいらの体はよく頑張ったし、やっぱりロードレースは最高でした。

先頭集団で勝負なんて夢のまた夢だし、グルペットで完走目指して走ってるだけだったのに、こんなに楽しいんだからたまらない。

来年は210km。決めた!

f:id:jgs4jc:20181114141958j:plain